ペーパードライバー克服ブログ|スムーズに止まれないたった1つの理由
2017/05/21
⇒誰かに運転を習っている時に「早めにブレーキをかけて」と、言われることが多いと思います。
ところが!これがなかなか上手く出来ませんね。やがて助手席でイライラし始める。。。悪いループです。
今回は、ブレーキが【なぜ上手くいかないのか】【どうすれば上手にできるのか】について書いてみます。
3分で読めますので最後までお読みいただけたら嬉しいです。
そもそも【もう少し早めにブレーキをかけて】は間違え!
自転車に乗っている時を想像してみてください。先の方の信号が赤なら⇒ペダルをこぐのをやめますね。そしてブレーキ。
ところが、信号が目に入っていなければ無駄に漕いでしまいます。信号に気が付いたところでブレーキ。
これを車に当てはめてみると、初心者の方がブレーキが遅くなってしまう理由がわかります。
要は【先が見えていないから早めにブレーキをかけられない】のです。上級者だって見えていなければ出来ません。
それなのに【もう少し早めにブレーキをかけましょうね】と、いくら優しく言っても、、効果は0ではありませんが出来るまでに時間がかかってします。
元から直せば早めにブレーキを踏めます
考えてみれば運転の動作は全て繋がっています。なので、その動作だけを直そうとしても効率が良くありません。
忘れ物が多い人に「忘れ物をしないようにしましょうね」と言うより「前の日に準備しましょうね」と言った方が効果的ですね。
運転も同じです。今回のテーマで言えば【運転中の視界を改善】すれば良いわけです。
どうやって視野を改善するの?
視野は縦方向と横方向の2種類です。この内、縦方向の視野が広がると、自然と横も見えてきます。歩いている時に試してみるとわかります。下を向いている時と顔を上げている時では、横の見える範囲も違っているはずです。
教習では、「あの看板まで目に入っていたら中級です」「あっちの赤信号まで見えていたら上級です」と、合間で目安をご説明させていただきます。
いきなり上級レベルを身に付けようとするよりも【中級】⇒【上級】と進んだ方が効率が良いです。急がば回れですね。
ある程度、縦方向の視野が広がったら、横方向の仕上げを少し行えば劇的に視野が広がります。
最初は誰しも視野が狭くなってしまいます。
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縦の視界が広がると、こんなにも景色が変わります。
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さらに横を広げると、見える範囲が劇的に変わります。
最終的に【空】が見えていたら視界編の上級者です!はじめは空が目に入りません。でもこれは【上級者でも必ず通る過程】なので、見えないからと言って悲観する必要は全くありません。改善できます!
視界が広がると出来るようになる事
これには、他にも副産物があります。
- 周りが見えると恐怖心が和らぐ
- 早めにブレーキが踏めるようになる。
- 先の方の障害物(路上駐車など)を早く発見できるので、早めに対処できる。
- 周りの状況が見えると【危険を察知する力】が高くなる。
- 標識や信号の見落としが格段に減る。
結果として事故・違反が減ります。交通違反で最も多いのは【標識の見落とし】です。
さらに上のステップ
アクセルから早めに足を放す
ここまででも運転は相当変わりますが、上級者はもう1つやっている事があります。
一番初めの自転車の例に戻りますと
- 赤信号が目に入る⇒漕ぐのをやめる(惰性で走る)⇒ブレーキをかける
車の運転に当てはめれば
- 赤信号が目に入る⇒アクセルを放す(惰性で走る)⇒ブレーキをかける
と、なります。実は上級者ほど【惰性で走る】時間が長いのです。車はアクセルを放しても意外と進めます。
教習中も私が「ここでアクセルを放してみてください」と言うと、ほとんどの方が「意外と進みますね」と感想を持たれます。
どんな効果があるの?
- いざという時にブレーキを早く踏める。
- アクセルとブレーキの踏み間違えが減る。
- 車の動きが物凄くスムーズになる。
- エコ運転ができるようになる。
※車は惰性で進んでいる時はガソリンを使っていません。
まとめ
この様に運転の動作は繋がっているので、元の部分から身に付けた方が効果的です。さらに副産物も産むので一度に色々な事をマスターできます。
私の教習回数が短くて済む理由の一つがココです。
【ブレーキの練習手順】
- 視野を改善する
- アクセルを早めに放すことを覚える
- 自然とブレーキが早くなる
- スムーズに止まれる
いかがでしたでしょうか?少しでもご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきまして誠にありがとうございました。
それでは皆様
素敵なカーライフを!